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2022/12/14
別項 ヒトの目・動物の目 -サルから学んだこと-

 これは本年(2022年)6月、出身高校の自然環境フォーラムで講演したときのレジメである(文献の削除等、本エッセイ用に少々修正を加えた)。講演では、今日までの60余年間の自然行脚で野生から学んだ私にとって最も重要な三つの […]

2022/11/29
第八話 老いてからの自然行脚

 先の第七話でキツネの下痢糞について書いたが、注文した古林雅著『夜のイチジクの木の上で』が届いたので、夕食後に読み始める。  この本の舞台は、食肉目のシベット(ジャコウネコの仲間)が棲むボルネオの熱帯雨林。しかもシベット […]

2022/11/07
第七話 自然の手強い一面

 まさかりの形をした下北半島の、刃にあたる部分の中央を北から南に流れる川内川の流域で、昨年(2021年)の夏、人馴れしていないサルの群れを追っていた。  群れは一つではない。かれらは夏場、川内川中流左岸に合流する湯野川一 […]

2018/01/04
第六話 岩にしみ入る声のセミ

 11月下旬、夕日が真っ赤に染まり、棚引く雲を黄金色に輝かせ、瞬く間に西方、奥羽山脈の山の端に落ちる。乾いた空気がことのほか冷たい。あたりが深い静寂に包まれる。  私はいま、牡鹿半島の先に浮かぶ島、金華山の、南北に走る稜 […]

2017/12/07
第五話 野生のうたが聴こえてる

 セミの声は今も私を引き付ける。幼少の頃から親しんできたせいだろう。  夏場、体力的なこともあってフィールドワーク(野外調査)にあまり出なくなった一昨年(2015年)から、とくに意図があったわけではなく、セミの種類ごとに […]